Firefoxの設定画面が簡素になったけど、ワイルドな現実は変わっていない
少し前にFirefox Nightlyから「画像を自動的に読み込む」と「JavaScriptを有効にする」設定が取り除かれました。
- mozilla-central: changeset 128223:b61950280061 (Bug 851701 - Remove 'Load images automatically' checkbox from prefs, r=gavin)
- mozilla-central: changeset 128228:6ceb44926370 (Bug 851702 - Remove JS load and advanced preferences from the UI, r=gavin)
これらの項目がFirefoxの設定画面にどうしても必要だったかというと、そうではなかったと思います。現実問題としてあまり使われていなかったのだろうと思いますし、最終的にはabout:configで設定することもできます。
ただ、これらの項目をオフにするとインターネットがぶっ壊れる(Webページが使えなくなる)から設定UIを削除という展開は、Web開発者にとってどうだったんでしょう。例えば、画像を読み込まないとGoogleの検索入力欄が視認できない問題は、Googleが書いたCSSがイケてなかったのかもしれないし、今のCSSで出来ることが限られていたという問題だったのかもしれません。
結局のところ、設定UIがなくなっただけでは本質的な問題(インターネットがぶっ壊れる問題)は解決していません。Firefoxから設定UIが無くなったからといって、画像の読み込みに失敗する場合やJavaScriptが動作しない場合も考えなくて良くなったか、というとワイルドな現実に生きている限り、そんなことは無いわけですから。